通りがかりで何処へ? [時井]
通りがかりで5月9日 [時井]
通りがかりで青い水平線 [時井]
ある晴れた日 自動ドアは作動音をたて
青い水平線は ボールペンのカチカチのようにかくれる
保守会社は センサーは蜘蛛でも感知すると説明する
あなた 私と無駄話したくなったの?
湿度の高い日 自動ドアは異音でわめき
青い水平線は あなたを通せんぼする
保守会社は 交換部品は入手不可と説明する
私 背伸びしで電源を切り ここにいるよと主張する
午下がりの炊事場 あなたの小言が聞こえそう
うっかり コーヒーをダブっておろしたとき
さらに瓶と紙ぶたのへこみが 同調しないとき
ほこりっぽい書庫 あなたの小言が聞こえそう
スイッチ飾りを押しましょう あなた 保存箱を台車に載せましょう
そして私は同時に 三路スイッチを押しましょう
青い水平線は ボールペンのカチカチのようにかくれる
保守会社は センサーは蜘蛛でも感知すると説明する
あなた 私と無駄話したくなったの?
湿度の高い日 自動ドアは異音でわめき
青い水平線は あなたを通せんぼする
保守会社は 交換部品は入手不可と説明する
私 背伸びしで電源を切り ここにいるよと主張する
午下がりの炊事場 あなたの小言が聞こえそう
うっかり コーヒーをダブっておろしたとき
さらに瓶と紙ぶたのへこみが 同調しないとき
ほこりっぽい書庫 あなたの小言が聞こえそう
スイッチ飾りを押しましょう あなた 保存箱を台車に載せましょう
そして私は同時に 三路スイッチを押しましょう
通りがかりで藤棚(西向日公園) [時井]
桜の木の下で あなたの思い出に乾杯する
砂時計のように降りやまず ただし不規則に
春の微風は 私に姿をさらす
そして 私は誰かれとなく あなたの思い出を引き出す
桜の木の下で あなたを眠って待つ
桜の枝から枝へ 青もみじの枝から枝へ
鳥は 花の蜜や木の実を確保する
そして 私の止まり木に 唐突に別れを告げる
ライトアップは 桝形道路の街路灯
枝は熟睡し 花は目を輝かせ立候補する
そう 別離の記憶をもって
苦手な野菜を 大好きな野菜で包んだように
春の微風に包まれて あなたは私に姿をさらす
そして いつか見つかると思ってたよと笑う
おまけ
砂時計のように降りやまず ただし不規則に
春の微風は 私に姿をさらす
そして 私は誰かれとなく あなたの思い出を引き出す
桜の木の下で あなたを眠って待つ
桜の枝から枝へ 青もみじの枝から枝へ
鳥は 花の蜜や木の実を確保する
そして 私の止まり木に 唐突に別れを告げる
ライトアップは 桝形道路の街路灯
枝は熟睡し 花は目を輝かせ立候補する
そう 別離の記憶をもって
苦手な野菜を 大好きな野菜で包んだように
春の微風に包まれて あなたは私に姿をさらす
そして いつか見つかると思ってたよと笑う
おまけ
タグ:西向日公園 藤棚