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明日晴れるといいですね [時井]

わたしはいちども
生まれ育ったこの町に
さよならを告げたことはない
だからわたしは
この町の移り気な空も
ふるさととして見たこともない

でも明日の朝
さよならとひとり歩きを
してみるつもり そしていつか
町に過ぎゆく
時のすべてがふるさとの
あなたのところに帰ってくると思う

 こころ一杯笑っているでしょうか
 ひとりを求めて うつむいているでしょうか
 思い過ごしと気づいて帰るのでしょうか

 けれど今日までと
 明日からの道とふるさとは
 きっとどこかでひとつに結ばれているだろうから

明日晴れると 明日晴れるといいですね
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別れの詩 [時井]

人は人と出会ったときも
人と別れを告げたときも
心はまた会う日のことを思います

だから笑顔でふたたび
君と


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明日晴れるといいですね [時井]

わたしはいちども
生まれ育ったこの町に
さよならを告げたことはない
だからわたしは
この町の移り気な空も
ふるさととして見たこともない

でも明日の朝
さよならとひとり歩きを
してみるつもり そしていつか
町に過ぎゆく
時のすべてがふるさとの
あなたのところに帰ってくると思う

 こころ一杯笑っているでしょうか
 ひとりを求めて うつむいているでしょうか
 思い過ごしと気づいて帰るのでしょうか

 けれど今日までと
 明日からの道とふるさとは
 きっとどこかでひとつに結ばれているだろうから

明日晴れると 明日晴れるといいですね
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ヒヨドリ [時井]

ランプを吊るし 交互にかさなりながら
せまいせまい林で お菓子の家へ着くまでのことことを
こぼれる明かりだけを残し 私らは語り合った あなたの
袖にさわるしぐさに 寒さを思い出した

蛾が幾度か 硝子にあたる音をたてたあと
明かりをあなたは小さくした
夜の世界は 月の姿はなかった
月明かりはしかし 林のなかに水場をてらしていた------

不意に灰があなたの襟元に降った
あなたは私に視覚探索を出題すれば
薬缶は音をたて 湯気をたて

鳥が寝ぐらで地鳴きした
私は襟元を触れれば あなたは目をつぶれば
灰のような 蛾のような
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イソヒヨドリ [時井]

鳥は低い枝で 水場の順番を待つ
私らは無言で待っていた
あなたは無意識に震える声で口ずさめば
草も花もあわてて優しき歌を縁どった

あなたは うつむいている
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
空が曇るのは 何のせい?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

あなたはうつむいたまま 恥ずかしいからと
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
鳥は囁きつつ 順番を待つ

私は 風のせいと 言う
あなたは 空が青いのも風のせい?
鳥は緑の草むらに潜草する
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ウグイス [時井]

桜の木の下で あなたの思い出に乾杯する
砂時計のように降りやまず ただし不規則に
春の微風は 私に姿をさらす
そして 私は誰かれとなく あなたの思い出を引き出す

桜の木の下で あなたを眠って待つ
桜の枝から枝へ 青もみじの枝から枝へ
鳥は 花の蜜や木の実を確保する
そして 私の止まり木に 唐突に別れを告げる

ライトアップは 桝形道路の街路灯
枝は熟睡し 花は目を輝かせ立候補する
そう 別離の記憶をもって 

苦手な野菜を 大好きな野菜で包んだように
春の微風に包まれて あなたは私に姿をさらす
そして いつか見つかると思ってたよと笑う
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ルリビタキ [時井]

「浅き春に寄せて」

旧道は車止めが生え 除雪を拒む
昨日の足跡は 春まで足跡のままに
私は雪の面を長靴で踏み
あふれ横切る湧水は落葉を洗う

二月今さら 最后の席替え
私はあなたのとなりを願い
あなたはクラス替えを願い
叶わず 私は花束を用意す

通せんぼする あなたは微笑む 廊下走るべからず
私は息を切らすため たったそれだけ
過呼吸気味に 深呼吸をひとつこぼす

青い鳥は 私を出迎えてあらわれ
だけれども 無愛想に日課をこなす
だけれども 雪の面で青空を仰ぎ 勇気をあたえた
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通りがかりで府道733号線 [時井]

「浅き春に寄せて」

旧道は車止めが生え 除雪を拒む
昨日の足跡は 春まで足跡のままに
私は雪の面を長靴で踏み
あふれ横切る湧水は落葉を洗う

二月今さら 最后の席替え
私はあなたのとなりを願い
あなたはクラス替えを願い
叶わず 私は花束を用意す

通せんぼする あなたは微笑む 廊下走るべからず
私は息を切らすため たったそれだけ
過呼吸気味に 深呼吸をひとつこぼす

青い鳥は 私を出迎えてあらわれ
だけれども 無愛想に日課をこなす
だけれども 雪の面で青空を仰ぎ 勇気をあたえた
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通りがかりで3月31日 [時井]

別れの詩

人は人と出会ったときも
人と別れを告げたときも
心はまた会う日のことを思います

だから笑顔でふたたび
君と
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通りがかりでアジサイ(長岡京市滝ノ町) [時井]

体内時計は バックアップ機能を失い
夢の淵で 00時00分を点滅するとき
渡し舟は岸を離れ 楫音は微酔のまま
風は草木を揺らし 鼓膜が痛い

水源の一滴も 雨雫も 涙の粒も
八分目に減らすため 流した紙コップの水も
もはや私には 区別はつかない
だけれども 紫陽花は主張した つぼみ

渡し場で 遺失物係と戯れる神経衰弱
風の揺らぎ? 時の流れによる歪み?
記憶と記憶は 初めから不揃い?

葦原で 鶯の声が繰り返し響く 
かくれんぼのように だるまさんが転んだのように
枝から枝へ 移動するのを待つばかり
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おまけ
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