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通りがかりで府道733号線 [京都]

B29が飛んでくると空襲警報発令となり
家の外に掘ってある防空壕に入って
音が聞こえなくなるまで待った
防空壕の中は広く 家族皆で入れるようになっていた
皆でそこで遊んだりもした

秋の取入れ 麦の取入れのときは
町の学生さんが農家の手伝いに来てくれはった

お父さんの二回目の出征のとき
昭和二十年二月 大雪の日に皆は歩いて
姉は親戚の人におんぶしてもらい
伏見まで送っていった

昭和二十二年十一月二十五日 夜に電報で
父が帰ってくると良い知らせが入った
そして十一月二十八日 おばあさんが舞鶴まで
小豆餅を重箱に入れて迎えに行った

お父さんに食べさせようと持って行ったが
いっしょに帰ってきた人に 迎えが来られてないのに気がつき
自分は家に帰ったらいくらでも食べられるから
皆で食べてと言ってやらはった

おばあさんが帰って来てそう言ってはるのを聞いて
どんなときでも自分だけが良かったらではあかん
心にやさしい気持ちがあること
今そのことを思い出すと 姉は涙が出ると
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